トロントではホステルで仕事したいと思ってました。
世界中から集まるいろんな人と出会い、そして世界へ羽ばたこうとしている人の話を聞きたいからです。
その思いはホステル(Planet Traveler Hostel)で過ごす時間がたつにつれて増していく一方でした。
しかしトロントに来て1週間が経ち、新しい住処が決まり、仕事探しを始めても、僕はそのPlanet Traveler Hostelにはアプライしませんでした。正直にいうと、アプライするのをためらっていました。
その理由は、ホステルのスタッフはとてもフレンドリーなだけでなく、受付やハウスキーピングすべての仕事をこなし、英語もペラペラ、そんな彼らをまじかで見て、果たしてここに溶け込めるのだろうか、付いていけるだろうか、劣等感でさいなまれないだろうか。という不安も日に日に増していっていたからです。
チェックアウトの前の日、仲良くなったホステルのスタッフの1人にこのことを打ち明けました。彼女は僕と同じくワーホリできてて、ここで働いています。
彼女は、「英語ができるできないなんて気にする必要ないよ!やってみなきゃわかんないじゃん!」
と言いました。僕は今までためらってうじうじしていたことが恥ずかしくなりました。まだ面接すらしてもないのに受かった後のことでネガティブになってどうするんだ、というか受かったなら使えると思ってくれたということだから堂々とすればいいじゃないか!そう考え、マネージャーにアプライできるか聞いてみました。
しかし答えはNo。そしてつらいのが、つい2,3日前に新しい人2人を雇ったと言われたことでした。
つまり僕がためらっている間に2つ空きがあり、少なくとも2人アプライして合格したということです。
僕はこれを聞いた瞬間にとてつもない後悔と失望、自己嫌悪にさいなまれました。
もしその2人が僕と同じくらいもしくは僕より低い英語力だったら、ただただ行動に移した彼らがチャンスをつかみ取りものにし、何もしなかった自分は目の前に転がっていたチャンスをミスミス逃したということ。
人生で初めてこんな気持ちになりました。すべては行動しなかった僕のせい。何もしかたなくない。
やらずに後悔よりやって後悔とはまさにこのことを言うのだろう。
今でも思い出しただけでも嫌な気持ちになります。
それと同時にいい失敗経験になりました。もし今行動をためらって、自分より頑張った自分と同じくらいの人が自分の代わりに成功したら、ただただ悔しいだけ。だからとりあえずやってみる。
この経験を糧にこれからまた就活をがんばろうと思います。